昨日(2014年8月7日)、イルミナ社主催のセミナーイルミナGBSワークショップ 2014 ~ 非モデル生物におけるジェノタイピング解析 ~で、データ解析の流れについて講演させていただきました。
GBSとは Genotype by sequencingの略で、おおざっぱにいうと、制限酵素で処理してDNAシーケンスを行い、マーカーとなる変異を見つける手法です。参照となるリファレンスゲノム配列が決定していない非モデル生物でも、DNAマーカー探索や、そのDNAマーカーのサンプルごとの遺伝子型を特定(genotyping)することが可能です。
それによって、植物の育種や細菌株の選別など、農業でも産業でも応用範囲の広い技術になります。
例えば、築地市場に並んでいる全てのマグロに対してこのGBSでDNAを分析すれば、近い将来は全てのマグロの産地が確定できる(産地の偽装や密漁ができなくなる)かもしれません。
イルミナ社の方の技術的な発表と、研究者お二人の研究発表の後、最後が自分の番でした。
私は実際のデータ解析をどのような手順で行うかや、まだ発展途上の技術なのでどの点が難しいのか、自社(アメリエフ)は実験設備を持たないので是非一緒に多様なサンプル・生物種でデータ解析を進めていきたい、ということをお伝えしました。
終わった後にも名刺交換や情報交換でお話しをさせていただき、「バイオインフォマティクスの情報が足りない/相談できる人が周りにいない」と悩んでいらっしゃる大学院生の方や、「GBS解析をしているがソフトの内側でどのような処理がされているか知らなかったが今回知ることができた」、「研究のネックになるのはデータ解析の部分なので、ぜひバイオインフォマティクスの話しや教育をしてほしい」など、貴重なご意見をいただくことができました。
そう言っていただけると、アメリエフを起業して良かったな、と心の底からおもいます。
勇気がわいてくるご意見をいただき本当にありがとうございました。
また、貴重な機会を頂きましたイルミナ株式会社さまにも大変感謝しています。
ありがとうございました。
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