魚を与えるより、魚の釣り方を教えてほしい

以前、お客様に言われてハッとした言葉をご紹介したいとおもいます。

そのお客様は、大学の医学系研究科で臨床系研究室の責任者の先生です。
研究室は臨床系なのですが、データ解析を自前で行うため、弊社のサーバーや出張サポートをご依頼いただいていました。

その出張サポート中のことです。

現場の若い先生が、実際のデータ解析をされている時にデータ解析上の壁にぶつかって、前に進めないことがありました。
何日もコンピューターの画面とにらめっこして、手順を変えたりコマンドのオプションを変えたりエラーのログを確認したりと試行錯誤していました。

そのときに、責任者の先生から表題の言葉を投げかけられました。

我々も同様の症状を社内の解析で見たことがあったので、解決する方法は予想がついていました。
なので、直接解決することはできたのですが、お客様の求めることは「答えを教えるより、解決方法を教えて欲しい」ということだと判断しました。

そこで、エラーログからポイントとなるメッセージとその探し方をお伝えし、そのエラーメッセージをGoogleで検索することで解決方法が容易に検索できる、ことを伝えました。

アメリエフの事業(1.受託データ解析、2.システム・サーバー販売、3.出張サポートやスクール)に置き換えると、以下のことがサービスの本質なのだと考えました。

1.の受託データ解析は、専門家としてデータ解析を行うので、できるだけ質の高い「魚」を提供すること
2.のデータ解析用サーバーやシステムの開発・販売なので、便利で使いやすい「釣り竿」を提供すること
3.は出張した上で、研究室の現場でデータ解析をサポートしたり、トレーニングなどを実施するわけですから、「釣り方の指導」をすること

論文を読んだり学会に参加して発表したりと、1.のスキルアップ(魚の目利き力のアップ)が土台になって、2.である道具の開発や改善、3.のサポート方法のブラッシュアップも同時に進めて、質の高いサービスの提供に努めていかなければお客様の期待に応えられない、と気持ちを新たにしました。

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