金メダルがとれないニッポン

バンクーバー・オリンピックが閉幕しました。
久しぶりに熱中した冬季オリンピックでした。
(前回のトリノ大会時は、TVの無い留学生の身でしたので・・・。)

多くの感動や喜びを与えてくれた選手や関係者に感謝したいとおもいます。

その一方で、大きな不満もあります。
表題にもありますが、金メダルが一つもとれなかったことです。
金メダルを獲ることだけに価値があるわけではないことは百も承知ですが、
大きな国家予算を投下している国策事業としては、あまりにもお粗末な結果です。

韓国では選択と集中で予算やリソースを投下して
国を挙げてメダルを獲りにいっています。
韓国だけではなく、日本以外の大半の国では選手に高いインセンティブを与えつつ、
戦略的にリソースを投下して選手の育成に取り組んでいます。

しかし日本では国としての戦略が無く、リソースの選択と集中や
選手へのインセンティブが働かないため、結局は本気度の違いで
勝てなかったのではないかとおもいます。

オリンピックを「楽しみたい」と発言していた選手を見れば、
その本気度に違いがあることは一目瞭然です。
国の予算(税金)でオリンピックに出場させてもらっているという意識があれば、
そんな発言は出ないのではないでしょうか。
他国の家族の人生がかかった試合に臨む者とは背負っているモノが違います。

日本も金メダルを獲ったら50年間は生活に困らないくらいのインセンティブを
与えてもいいのではないでしょうか。
また、選手育成も選択と集中に切り替え、薄く広い現在の予算を見直す時期ではないでしょうか。

フリーで完璧な演技をしてもキム・ヨナ選手に勝てないことがわかってて試合に臨んだ
浅田真央選手の試合後の涙は、戦略の欠如が多くの不幸な選手を生んでいる現実を表していませんか。

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