先週末の日本抗加齢医学会に参加して驚いたこと。
単に自分の不勉強なんだけど、プラセンタ(placenta:胎盤)からの抽出物を使うらしい。
DNAの発現解析研究ではフィータス(fetus:胎児)やプラセンタを使うこともあるけど、
美容の分野(治療でなく)で利用していることに少々驚いた。
プラセンタは生命維持に必要な物質の宝庫だから、単純に考えても効果はありそう。
ただ素朴な疑問として、感染症対策や不要物質の除去はどうやっているんだろう?
倫理的な面でも気になる。
詳しい人に聞くと、提供者から同意書をとっていれば大丈夫とのこと。ふ~ん。
出産後は医療廃棄物になるプラセンタを専門に扱う業者さんもいるようで、
大きな産業になっているんですね。勉強になるな~。
【自分のための覚書】
プラセンタはチロシナーゼ・インヒビターを多く含む。
[チロシン] → [中間体] → [メラニン]
この反応過程でチロシナーゼが働くため、酵素活性を阻害するインヒビターを
作用させることでメラニンの産生を防ぐらしい。
チロシナーゼは転写因子MITFにより発現される。
MITFの発現は、メラノサイト上のレセプターにシグナル物質(SCF、α-MSH、ET)が
結合することがトリガーとなる。
シグナル物質はケラチノサイトに紫外線が当たると産生される。
ホルモン療法:エストロゲンのゲル化剤ができた → お肌ピチピチ?
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