金は天下の回りもの

昨日からの続きで、お金についての考察。

私自身、お金を追っていた時期がありました。
主に株の信用取引やFX(為替証拠金取引)でレバレッジをかけて
短期~中期で取引をしていました。

2007年、信用取引で大きめのポジションを持っていたときに、
お試しで1週間だけ短期取引をしてみました。
(・・・今考えると欲に目がくらんでいたのでしょう。)

運良く1週間で数%の利益(1ヶ月の給料以上)が得られたのですが、
大きな虚しさが残りました。

常に株式市場のことが気になり、気が休まる時が無いし
本職がおろそかになっている。(←あたりまえですね)

短期取引はゼロサムのマネーゲームでしかない。
資本市場へ資金を提供して産業や経済の成長に貢献するという
「投資」本来の目的が達成されていない(自分にとってですが)
と感じるようになりました。

そしてタイミング良く、自分のロールモデルの1人とおもっている
ある方の記事を読んだところ、「株は後悔のゲームである」と喝破されていました。
いつ買っても(売っても)、あのとき買って(売って)おけば良かったと
後悔するからです。

精神的にも良くないし、お金より本職で成果をあげるほうが
自分の成長につながるとおもい、
信用取引やFXというレバレッジをかけた取引は止めようと決心した矢先でした。

信用取引の大きなポジションが連日のストップ安になったんです!
これで1000万円近く(資産の大半)が消し飛んでしまいました。

ショックは大きかったものの、とても大きな教訓が得られました。
自分は金融関係者でもないし、(前出のロールモデルの方は金融出身)
あくまで技術者・研究者なのだから、本職を究めようと決心しました。

こんな経験があって、お金に対する価値観は大きく変わりました。
無駄なお金を使わず、使うときはちゃんと使い、節約するときは節約する。
そうすれば、回りまわって自分のところに流れてくると考えるようになりました。

お金って目的を達成するための手段でしかないんですね。
お金自体が目的となってしまっていたのが反省点です。

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