生まれつきの女王蜂はいない DNAだけでは決まらない遺伝子の使い道、鵜木 元香 (著)

書評

生まれつきの女王蜂はいない DNAだけでは決まらない遺伝子の使い道、鵜木 元香 (著)

こちらは、10/10のブログで紹介したエピジェネティクス 操られる遺伝子、リチャード・フランシス (著), 野中 香方子 (訳)の初心者版と言える一冊です。

前者は分量も多く一般の方には少々敷居が高い印象のある書籍でしたが、こちらは中学までの生物学を習っていればさほど難しいとは感じない内容や構成になっています。

前半が遺伝学やエピゲノムの説明に当てられ、後半が4名の研究者ではない方々との対談という形式になっています。対談相手は、美容家、救急医療者、音楽家に化粧品会社の方と幅広いです。

対談相手は各界でご活躍の方々なので、感性や会話の切り口も様々で、非常に興味深い内容でした。

著者の鵜木先生とは面識があるのですが、文章も柔らかい語り口で実際の先生と同じ雰囲気でした。

遺伝子よりもエピゲノムの方が医療や美容、健康としては注目度が高いので、専門的でなくてもよいので、美容や健康につながる遺伝子やエピゲノムのことを知っておきたいという人にはぴったりの一冊です。

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