熊本大学とアメリエフで、次世代シーケンサー(NGS)を使った遺伝子検査の共同研究を開始しました。
遺伝性疾患は多数ありますが、既存の遺伝子検査方法(サンガー法やPCRなど)では、疾患原因遺伝子の一部分しか調べられないため、本当は遺伝子に原因があるのに診断ができない「検査漏れ」の事例がありました。
一方、NGSでDNA配列を調べると、遺伝子を網羅的に検査できるためこのような検査漏れはおこりにくくなり、遺伝子検査によって診断がつかない事例は減ると期待されます。
似たような症状でも原因遺伝子が異なり、治療方法が異なる場合もあるので、NGSを使って網羅的に複数の遺伝子を調べることで、正しく診断ができるケースも増えてくるのではないかと期待されています。
今回は、日本初となる脳血管疾患、神経変性疾患の27遺伝子をターゲットとした遺伝子パネルを開発し、共同研究を開始しています。
まだ病院で検査として利用できる段階ではありませんが、共同研究を通して信頼性や正確性が検証されれば、医療行為として承認を得ることも可能と考えています。
このような取り組みはゲノム医療と呼ばれていますが、個人ごとの個性(遺伝的背景や生活習慣など)に基づいた医療行為を提供できれば、副作用の提言や無駄な治療の削減、ひいては医療費の削減や生活の質(QoL)の向上に貢献できると確信しています。
これからもアメリエフは、生命情報と医療情報を毎日の生活に繋げていくことに貢献していきたいとおもいます。
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