ローマ人の物語シリーズなどが有名なイタリア在住の日本人作家の塩野七生さんの新書です。文藝春秋の連載を編集して1冊にしたそうです。
2010年初版と少々古い本なのですが、ローマ時代の政治や軍事にまつわる著書が多い作家さんらしく、
イタリアからみた日本の政治家や政治にまつわるいろいろについて3〜4ページくらいの分量であれこれ書かれています。
現代の政治家や米国とイラクとの戦争についておもうところを、ローマ時代の出来事や人物、例えばカエサルやハンニバルなどなどを
引き合いに出してあれこれ述べています。 純粋にローマ時代の政治と軍事について関心が高まったのと、日本語を紡ぎ出す美しさに驚きました。
ローマ人の物語の方も読んでみたいとおもいます。
今いきなり手にとって読むような本ではありませんが、塩野七生さんがお好きでローマ時代に関心がある方であれば、
ローマ時代の話しと彼女の人となりが垣間見える一冊となっています。
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