今年のアメリエフを振り返りバイオインフォマティクスについて考える 1/3

Bioinformatics

2021年を振り返ると大きなイベントは以下の3つ。
厚労省委託事業「がんの全ゲノム解析に関する人材育成推進事業」
2020年9月末にPHCホールディングス入りし事業連携が本格化
バイオインフォマティクス勉強会の再開
一つ一つ反省点も含めて振り返ろうと思う。

厚労省委託事業「がんの全ゲノム解析に関する人材育成推進事業」

がんの全ゲノム解析によるがんゲノム医療を実施するに当たり、ゲノム検査結果を正しく解釈して、診断や治療をする必要がる。そのためには、臨床医や医療関係者だけでなくバイオインフォマティクスの素養のある人材を医療現場に配置しなければならないため、本事業は、がん医療に携わる医療関係者向けに企画された、バイオインフォマティクスの視点でのがんゲノム医療研修会だ。

3月中旬頃に募集開始され、数社・団体が応募し、アメリエフが採択されたのが3月末頃。厚労省の担当官と会話しながら、検討委員会の座長を含めた人選、カリキュラム検討、教材執筆者の選定と依頼、講師の選定と依頼で7月まではあっという間だった。9月ごろに執筆作業が大詰めを迎え、内容や表現の確認、調整に膨大なリソースを割く必要があったことが印象的だった。

11月からの入門編2回、応用編4回の研修会本番を実施するため、9月後半から参加申込の募集を開始。当初、入門編も応用編も50人以上という目標があったので応募が集まるか不安があったが、合計でのべ1500名以上の応募があり、急遽、応募倍率10倍以上の抽選をすることになり、注目度の高さに驚いた記憶がある。入門編だけでもできるだけ多くの方に参加してもらいたいということもあり、厚労省とも相談して、入門編2回目はウェビナー形式で定員を設定せずに追加募集をしたところ、1000名以上の申込みがあった。

12月で研修会が完了し、今はアンケートの分析、参加者へのインタビュー、2月までに報告書をまとめて厚労省へ提出の予定である。

ここまで振り返ると、アメリエフ単独ではとてもまかないきれる業務量ではなかったので、PHCホールディングスの多大な協力で遂行できたことを実感する。とても感謝だし、もしグループ入りしていなかったことを想像するとゾッとする。

(つづく)

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