今年のアメリエフを振り返りバイオインフォマティクスについて考える 2/3

Bioinformatics

2021年を振り返ると大きなイベントは以下の3つ。
厚労省委託事業「がんの全ゲノム解析に関する人材育成推進事業」
2020年9月末にPHCホールディングス入りし事業連携が本格化
バイオインフォマティクス勉強会の再開
一つ一つ反省点も含めて振り返ろうと思う。(2本目)

2020年9月末にPHCホールディングス入りし事業連携が本格化

https://www.phchd.com/jp/about/overview

2009年の創業から2014年までは役員一人の個人経営会社だった。遺伝統計学とバイオインフォマティクス研究者の延長として、データ解析コンサルティングや受託データ解析、バイオインフォマティクス勉強会やトレーニング、解析用サーバシステム販売をやってきたが、事業の組み立て方も組織づくりの方法もわからず、独りよがりになりがちで売上も1億円が限界だった。

2015年に役員を3名にし、2016年にはリアルテックファンド・東証一部上場企業の株式会社ユーグレナ・株式会社リバネスの3社へ第三者割当増資を実施して株主になってもらい、集団経営体制となった。予算管理や事業計画を作成して事業部門ごとに仕事を進める手法を導入して、ようやく売上が目標を達成するようになった。しかし大きく成長はできないもどかしさがあった3年間だった。

2020年9月から、パナソニックヘルスケアの流れを組むPHCホールディングスのグループ傘下企業となり、グループ内の臨床検査会社であるLSIメディエンス、超低温フリーザーやインキュベーターで有名なPHCバイオメディカとの事業連携ができるようになった。PHCはさすがメーカーなので事業管理が徹底していて、月次予算で求められる精度がこれまでとはレベチだったこともあり戸惑うことも多く、これまで使ってこなかった脳みそを使っているので、一日の終りの疲労感や達成感はとても大きい。中途採用に力を入れられるようになり、手薄だったマーケティングや事業開発にもリソースを大幅に割くことができて、会社を発展させていく未来を描きやすくなった。(今ココ)

2022年度予算策定は今までになく大変で時間がかかった。3〜5年間の中長期事業戦略、今の事業内容や組織体制、新入社員も含めた一人ひとりの個性と向き合った。大企業とのシナジーを生み出し事業を拡大するといういままで経験のないことに取り組みため参考になる情報や経験がなく、ある程度は予想や期待で数字を埋めるしかなく、事業計画の確実性を問われると応えづらい場面が多い。22年度は走りながらPDCAサイクルを高速に回して改善していく。

加えて、売上ウン百億円のグループ会社たちと比べて売上は2桁少ないこと、期待されている成長率が他のグループ会社はウン%の中、アメリエフはウン+%〜100%の成長(2倍の成長って・・・)を求められているので、他のグループ会社と同じ管理手法は適さないことにもどかしさも感じる。

ま、新しいことに取り組み続けられて、(他の役員やマネージャーに言わせると怒られているらしいが)いろいろなアドバイスももらえていて自分自身の成長も実感するので、とても楽しいのでヨシとする。

(つづく)

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