薬物の血中濃度の解析について

ある医薬品の有効性をみるときに、
薬物の血中濃度を測定することがよくあります。

これには、薬物の血中濃度を扱う薬物動態学(Pharmacokinetics:PK)を用います。
また、薬物の効果は薬物動力学(Pharamacodynamics:PD)を用います。

そして、これらのデータを解析する際は、
PK-PD解析と呼ばれている手法を使います。

臨床の現場では薬物治療モニタリング(TDM:Therapeutic Drug Monitoring)の
考え方が重要になってきます。
というのも、血中濃度が低すぎると効果が無かったりしますし、
逆に血中濃度が高すぎると副作用を起こしたりするからです。

また、薬物は体内(主に肝臓)で分解される(クリアランス)ため、
血中濃度を維持して薬効を持続させることも重要です。

薬物の吸収・分布・代謝・排泄(ADME)に個人差があるため、
血中濃度のコントロールはとても難しいようです。

この個人差を調べる・研究することが私の仕事の1つです。
医薬品だけでなく化粧品にも当てはまることなので、
適応分野は広いのですが、なかなかPGx(Pharmacogenomics:ゲノム薬理学)の
考え方は浸透していないのが現状です。

やっとここからが本題。

このPK-PD解析を行うソフトはとても高価で簡単には手が出ないのですが、
何度かこのブログでも紹介しました統計パッケージR
PK解析を行うモジュール(国内ミラーサイト)があることがわかりました。

早速使ってみます。

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