就職活動の失敗談

私は大学新卒の就職活動はしたことが無いのですが、
社会人を5年経験した後に入学した大学院博士課程の卒業の際には、
就職活動らしき事はしていました。

外資系の転職エージェント会社に依頼して、
外資系製薬会社の面接を受けました。

当時は、なぜ不採用だったのか明確な理由はわかりませんでしたが、
本日の日経産業新聞のスパコンの記事を読んでいたつい先ほど、
「気付きの神様」が降りてきて、ようやく気付かせてくれました。

面接の内容は、研究内容を30分くらいプレゼンした後に面談という形式でした。

バイオインフォマティシャンの募集でしたし、
自分はバイオインフォマティクス(特にSNPやゲノムの解析)が専門ですので、
つたない英語で大学院や留学中での研究内容や成果をプレゼンしました。

プレゼン後の面談の最後に高いポジションの方から日本語で聞かれました。

「バイオインフォマティクス研究のシステムを構築するにはどのくらいかかるの?」

私は、「ゲノムデータはファイルサイズも大きいので、大きなディスクを積んだサーバーの購入など、スタートアップに100万円くらいは必要です。」と答えました。

これが大きな勘違い。

きっと面接官の意図は、「あなたはどのくらいの期間をかければ使い物になるの?」と聞きたかったのだとおもいます。

その当時の私には、「限られた研究室の予算でどうやって研究を遂行するか」という考えの前提がありましたが、製薬会社の研究所では「限られた時間の中でどうやれば最大の研究成果、つまり創薬につながる研究ができるか」が大事で予算はさほど重要ではない、という現実を全く想像できませんでした。

自分の想像力の無さや考えの浅はかさには、今更ですががっかりです!orz

4年近く前の失敗に、遅すぎるかもしれませんがようやく気付くことができたこと(=ほんの少しですが自分の成長の実感)を喜びたいとおもいます。

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