バイオインフォマティクス・アルゴリズム勉強会@関西

本日(2014年7月19日)、京都市内で表題の勉強会に参加してきました。
趣旨としては、バイオインフォマティクス関連の論文や
オープンソースソフトのアルゴリズムを勉強して理解を深めようという勉強会です。

私はこの勉強会の主催の1人でもあるのですが、
そもそものこの勉強会企画の背景からご説明したいとおもいます。

「バイオインフォマティクス」というと2つの側面がありまして、
生命科学の研究者が「ツール」(手段)として利用する場合と、
情報科学の研究者が「研究対象」(目的)として利用する場合とがあります。

前者は、生命科学現象の解明が目的であるため、実験によって得られたデータを用いて、
既存のデータベースに当てはめたり、公開されたソフトウェアで解析したりします。
この一連の情報処理をバイオインフォマティクスと呼んでいます。

一方後者は、生命科学の現象を扱うというのは手段でしかなくて、
新たな計算手法(アルゴリズム)や理論の開発が目的で、
それを証明する手段としてソフトウェアの形にして公開しているわけです。
誤解を恐れずに極論をいうと、仮に手段が金融工学でも社会心理学でも何でも良いわけです。

つまり「バイオ」という手段を用いた「インフォマティクス(情報科学)」です。

以前から指摘されていたことですが、両者の間には大きな隔たりがあって、
手段と目的が正反対であるため、あるときは上手く機能するのですが、
意見や主張などが衝突してしまうと、手に負えなくなってしまいます。

そこで、生命科学に従事する人間が、ツールとして利用しているソフトウェアの
計算原理や手法(アルゴリズム)を理解することで「インフォマティクス」の視点を得ることと、
もう一方で、情報科学に従事する人間が、生命科学の観点ではどのように利用するのか、
何を求めているのかを共有することで、より一層良いアルゴリズムやその成果物としての
ソフトウェアができあがるのではないかと考えました。

説明が長くなりましたが、「バイオ」も「インフォ」も、背景はどうあれ、
両方理解するための貴重な機会として勉強会をしたいとおもいました。

このような勉強会は、都内ではしばしば行われているのですが、
関西圏ではほとんど話しを聞かないため、この想いを共感できた数名で、
まずは始めてみることにしました。

もし興味があるという方がいらっしゃいましたら、ぜひ下記URLを開いてみてください。

・勉強会HP
http://bioinformatics-algorithm.esy.es/

・Facebookページ
https://www.facebook.com/groups/732375646827006/

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